FC2ブログ
 ネタバレを含む部分が多いので続きからどうぞ

 http://www.gundam00.net/index.html


 見終わった後の率直な感想を言えば、「辛い」、或いは「キツい」に尽きた

 納得は出来た。一応の満足もしているし、賛否両論あると思うが自分はこれで良いと思えた。ちなみに、この終わり方がどことなく劇場版ラーゼフォンを思い起こさせた

 だが、終幕に至るまでの過程があまりに辛すぎる。正直、恐怖を覚えた

 ガンダムの最後は多くの登場人物が死に絶えていく。それが半ば通例となっているのは解っている。いや、解っているつもりだったと言うべきなのかもしれない
 エウロパ落下後に展開される状況。恐怖に絶叫するルイス、ダブルオーライザーに乗りながらも困惑する刹那の焦りと恐怖、その刹那と同じ恐怖を払拭するかのように戦うデカルト、そして何より迂闊に触れれば侵蝕されるという事実に対する各人物の戸惑い、焦り、恐怖を抱えた戦闘シーン、侵蝕された結果としての断末魔の悲鳴、絶叫(特に終盤、イアンとリンダがミレイナに別れを告げるようにしているシーンなどは泣かざるをえなかった。ギリギリのタイミングで助かりはしたが)……その何れもが画面から痛いほどの恐怖を持って伝わり、何よりもキツかった
 そして何より、今までのガンダム全作品中において、ここまで徹底的に全ガンダムが苦戦を強いられたのは、00が初だろう。火星からの撤退戦時、不本意な形で散ったラファエル、トランザムをしていたにも関わらず、その圧倒的な数で追いつかれそうになったハルートとサバーニャ、そして不本意とは言え二度の大破を被ったダブルオーライザー……。こと戦闘に関してはガンダムは完敗(ガンダム一対ELS一ならともかく、ガンダム(連邦軍ジンクス部隊含む)一体一万(戦闘開始時点でのアンドレイの台詞である事を踏まえると、ガンダム参戦時点でこの比率は更に悪化していた物と思われる))であり、スメラギがマネキンに対し「勝機は無い」と言い切った時点で、自分の脳裏に浮かんだのは絶望であり、ELSによって先に侵蝕されたガテラーザや巡洋艦同様の運命を辿るブレイヴ、ハルート、サバーニャ、クアンタを想像した(そして事実、前述二機は最終的には侵蝕された)
 その意味では、ガンダムにおいて最も辛い映画になったんじゃないかと思う。この辺は好みが人によって分かれる以上、大したことはないという人もいるかもしれないが、自分にとっては本当に辛かったし、恐ろしかった

 ただ、この作品の根底にある、「人は何故、解り合うことが出来ないのか」と言う問いに対する答えとしては、十二分すぎる形を見せた。その最たる答えが兵器たるガンダムの姿をしながらも戦うためではない、対話を行うためのガンダムである「ダブルオークアンタ」を登場させたことだろう。ただ、もう少し対話の部分をみていたかったと言う欲があった。と言うか、本当に描きたい事は対話であるのなら、対話に至る過程よりも対話に至った姿を描くべきではないかと。直前までの戦闘シーンで緊張の連続を余儀なくされた以上、落ち着いて観るには余りに短いと言って良いとは思う

 また見たいかと問われれば、また見たいとは思うだろう。但し、今すぐ見るかと問われると、すんなりと首を縦に振ることは出来ない。良い作品だが、見る人にそれ相応の忍耐を要する作品――纏めると、そんな感想しか出てこなかった

 最後に、この作品を作った全関係者に、心からのお疲れ様でしたを
Secret

TrackBackURL
→http://kikusui1945.blog104.fc2.com/tb.php/94-8f6e3d2b